SNOWKEL

DIARY

2015-02-02-Mon

君に夢中

酔いどれながら歩くのが好きだ。

冬の景色は冷たくて、僕の背筋をしゃんとさせる。

月が丸いとなお良い。

視力低下気味の僕には、だいたいが満月様にみえる。

 

姉と夜のベランダでUFOを見つけた。

見慣れた景色に大きな葉巻型のUFOが浮かんでいた。

あの頃は姉もぼくもまだまだ子供で、二人で過ごす時間が多かった様に思う。

中空に浮かぶ葉巻型のUFOは突然消えた。

UFOを始めて見る僕には衝撃的だった。

 

「私は昔良くUFOに攫われよったけんね」

そう発した姉は、幼少期にUFOに攫われて受けた実験の話しや、会話の話、UFOの話を矢継ぎ早に僕に話す。

怖くなって、無力な自分に泣いたのを覚えている。

 

それから何年も経って、姉にその時の一連を話すが、まったく覚えてい無いと言う。

あの話は弟をからかう嘘だったのかなんなのか、彼女が覚えていない以上闇の中だ。

 

ただ、あれ以来姉の人生は神がかっている。

無茶苦茶なのに、筋が通っていて。

欲しいものもドンドン手に入れる。

多分彼女は攫われて改造されたんだろう。

 

だから彼女はすごいと思えば何か納得いく。.

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