この間終電の満員電車でとても素敵な酔っ払いに絡まれた。
彼はとても嘘つきで、下着は純金でできていると言っていた。
広島弁を話す彼と話しながら、とても幸せな気持ちになる。
広島弁は何時も僕をうっとりさせる。
彼はどうやら会社のお偉いさんらしく、数人の取り巻きと満員電車に乗っていた。
満員電車で僕のベースが彼の大切な所にぶつかった所から交流がスタートしたのだが、彼はそんな場面にも「お前はあれか?痴漢か?」とユーモラスに応えてくれた。とても、素敵な感じがしたので
ごめんなさい、我慢出来なくて。
と応えた。
そっから、グダグダな即興漫才が始まる。
グチャグチャな満員電車で、グダグダなおじさんと話す時間はとても楽しかった。
今からオッパイを揉める店に行くんだがお前もこい!!
と仰って下さるが、色々考えて渋々断った。
ってか、終電で夜の店に行く為に移動するこの集団はなんなんだろう?
スーツもカバンもとても高そうなブランド物。なんなんだ?
一流のサラリーマンはこんな感じなのか?
なんて言うか、本当に引くくらいな満員電車でさ、みんなイライラしてたんだけどさ、彼はとても幸せそうで、楽しげで、子供みたいにはしゃいでた。
部下らしき人はずっと困ったような、でも、嬉しそうな顔だった。
十代の頃も二十代も、大人が嫌いだった。
今だって嫌いだ。
もう、大人になっちまってんだから諦めて大人になれよって声が、自分の内から外から聴こえてくるような気がするんだ。
大人が真正面から純粋に生きてる場面に出会う事が最近多々ある。
彼らは子供みたいに笑う。
粋だなと僕は思う。
彼らは大人のフリをしないんだな。
僕は大人のフリをして背伸びをしようとしているのかもしれないって気付かされる。
この間、楽屋で川西さんに
緊張してきました。
って、言った時の川西さんの笑顔が忘れられない。
LIVE前にこんな笑顔に会えるなんで、僕は幸せだなって思った。
だから、あのLIVEが出来たんだな。
大人になろうと思うよ。
本当に最近色々な大人に出会う。
彼らはとても美しい。
僕はその佇まいにうっとりしてしまう。
憧れる。
将来に夢を描く。
とても美しい夢。
昔々のトラウマフルな生活の中で、大人を無駄に嫌いすぎてた。
大人は僕に夢をくれる。
それが何なのか、取り敢えずLIVEを観て下さい。
では、今夜名古屋で。.